小学生と暴走族【夜桜】
「私は誰も、何も信じない!」
青の目からは次から次へと涙があふれている
何をそんなにおびえているのか
俺にはわからなかった
ただできることは、青を抱きしめてやることだけだった
「離せ! 私に触るな!」
圭一は誰かに電話しているみたいだった
「青をみつけた。 もう戻っていいぞ。 ありがとう」
青はとにかく暴れる
しかし、すぐおとなしくなった
「なんで……?」
そう一言だけ残して、気を失った
あたりはもう完全に真っ暗だった