小学生と暴走族【夜桜】
「あ……圭一……」
ドアの前には圭一が立っていた
よく見ると、圭一の頬には切り傷があった
「これ…どうしたの?」
指差すと、圭一は驚いたような顔をした
「お前…覚えてないのか?」
「なにが……」
もしかして、私がやったの?
それか……
「そういえば、蒼…じゃない、赤が、新しい人格が生まれた…って言ってた」
「は?」
「多分、鈴がさされたショックで……って、鈴はどうなったの!?」
私は鈴が刺されたことを思い出し、圭一に飛びついた
「あ、あぁ、幸い命に別状はないらしい。 だが、しばらく入院だそうだ」
「……よ、かったぁ…」
私そのまま床に座り込んだ