小学生と暴走族【夜桜】
あのまま兄ちゃんと同じ運命をたどるのかと思ってた
本当、よかった
「俺もよかったよ
……やっぱり鈴はまだ喧嘩に連れて行くべきじゃなかったのかもな」
圭一は静かに言った
私は何もいえなかった
確かに喧嘩には連れて行かないほうがよかったのかもしれない
けど、鈴に後悔はないんじゃないだろうか
「鈴だったらきっと、俺の不注意だ。で終わるんじゃないかな?
圭一を責めたりなんかしない」
私は立ち上がって、圭一の目を見ていった