小学生と暴走族【夜桜】





あのまま兄ちゃんと同じ運命をたどるのかと思ってた



本当、よかった



「俺もよかったよ

……やっぱり鈴はまだ喧嘩に連れて行くべきじゃなかったのかもな」



圭一は静かに言った



私は何もいえなかった



確かに喧嘩には連れて行かないほうがよかったのかもしれない



けど、鈴に後悔はないんじゃないだろうか



「鈴だったらきっと、俺の不注意だ。で終わるんじゃないかな?



圭一を責めたりなんかしない」



私は立ち上がって、圭一の目を見ていった



< 161 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop