小学生と暴走族【夜桜】




この話をするためにわざわざ女子トイレにまできたのか



いや?



ちょっと待てよ?



確かこいつ……



「確か、あなたの兄ちゃんってこの辺のNO.2の幹部だよね?」



「まぁね! でも、私はお兄ちゃんとこの族より夜桜がすき!」



笑顔で言ってるみたいだけど、全然笑顔になってない



「残念だけど、うそっていうのがバレバレだよ



まぁ、私夜桜と知り合ったの昨日だし



教えようにも教えらんなから」



「……なんだ、つまんない」



女子は真心底つまんなそうな顔をしていた



「お兄ちゃんが夜桜潰すって言うから、ちょっと強力してあげようと思ったのに」



やっぱりか……



「まぁ、これだけ言っといてあげる



青ちゃん、しばらくは一人でいないほうがいいよ」



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