小学生と暴走族【夜桜】
「櫂は今は倉庫。とりあえず俺らも倉庫行くから」
「もしかして、私のこと待ってた?」
返事はない
たぶん待ってたんだろうな……
圭一は私の前をスタスタと歩いていく
歩幅くらいあわせてくれたっていいじゃないか……
私は背が小さい
なんと、143センチしかないのだ
もちろん並ぶときは一番前
欲張らないからあと10センチはほしい
「……遅い」
仕方ないじゃん
と反論する前に私の体はもう浮いていた
「な、また! 降ろせ!」
「倉庫着いたらな」
倉庫行くまでこれでいくとか恥ずい!
だが、今暴れたら私の体はまっさかさまにおちる
っけ!
なんでこんな無駄に身長が高いんだこいつは!