小学生と暴走族【夜桜】
第五章
朝起きて窓の外を見たら雨だった
結構降ってるな……
「でも、逆にいいかもしれない……」
続いて思い出すのは、昨日のこと
出てきた人格を制御できなかった……
そしてなによりも、楽しんでる自分がいた
何もできずにバタバタ倒れていく敵を見て、笑っていた
「自分……最低だよ……」
呟きと同時に、涙が溢れてきた
「兄ちゃん……」
そして、もういるはずのない兄を呼ぶ