幼なじみは運命
俺はフラれたんだ…
やべ、泣きそう…

「泣くのは理由言ってからにしろ。」
尚登…

「………なるほど、そういうことか…」
「…」
尚登、俺には尚登しかいないよ。


誰か、俺をこの孤独から連れ去ってくれ。
誰か、俺のこの悲しみを取り除いてくれ。
誰か……いや……美由莉…今すぐだきしめたい。

今まで黙っていた尚登が語りだした。
また、何か俺の努力に対して何か言うんだろう?

「…」
クシャ…

尚登は俺の髪を1度クシャクシャにしてから、静かに立ち去った。
尚登…
「わーーーーーーー……ヒック…」
俺は授業をサボった。
屋上で喚いた。
尚登は、俺のノートと先生をごまかしておいてくれたらしい。
腹が痛くて、トイレにこもっていると…


俺は目の腫れが引いたとこで、教室に戻った。
美由莉は心配していたらしい。
今は美由莉とは、話したい気分じゃない。
そっとしておいて欲しい。

「蓮!心配したんだよ…。」
本当か?好きな奴見るのに夢中だったんじゃねぇの?
「あぁー…」
「「あぁー」じゃないよ。お腹大丈夫?」
イライライライラ
「ねぇ、何か言ってよ。ねぇってば。」
俺はついに切れてしまった。
「うるせーな。俺のところにいるんじゃねぇよ。」
「………」
あっ、やっちたー。
美由莉は「どうして?私、連の心配してんのに、最低。」といって教室を出て行ってしまった。

美由莉……ごめん。
俺、今までの関係に戻れねぇーかも………ごめん…美由莉。


< 13 / 22 >

この作品をシェア

pagetop