幼なじみは運命
私が教室から戻ると、未紅ちゃんが駆け寄ってきた。

未紅ちゃんは、私のことを本当に心配していたらしい。
やっぱり友達って…いいな。
蓮は……心配してくれたかな?
するわけ…ないよね。


キーンコーンカーンコーン

「やっと終わった。」
未紅ちゃんは、うーんと背伸びをして言った。
「うん。数学って嫌だよね?私嫌い。」
「うん。私も…。」
みんな数学って嫌いなんだな…まぁ、私もだけど。

それから、私達は食堂に向かった。
私は、オムライス。
未紅ちゃんは、カツカレー。
私達は席に着きながら、ご飯を食べつつ、話をして昼休みが過ぎていった。

私達は急いで教室に戻った。
「はぁー、ギリギリセーフ。」
未紅ちゃんったら、大げさな……
蓮の方をチラ見すると、やっぱり女の子と浸しげに話している。
(もう、私には関係ないでしょ。蓮が誰と話していようと。)

中には、学校で2番目に可愛い、松島 嘉穂ちゃん。
あんなに可愛い子が何で:2番:なんだろう?

この時の私は、このあとこの嘉穂ちゃんが起こす、大事件をまだ知らない。
この、嘉穂ちゃんが起こす、大事件…を。
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