幼なじみは運命
第2章 [悪魔な女の子]

(蓮side)

朝から降っていた小雨は止んでいた。
俺の心は大雨だ。

朝から俺の心は大雨で、全てをビショビショに濡らしていく。
俺を乾かしてくれるのは、美由莉のあの笑顔だけ。


朝、俺が学校に到着すると校門の前では、女がキャーキャー騒いでいた。
そのすぐ横を通り過ぎる、美由莉と…誰?
美由莉が男と歩いている。

いつもは見せない輝いている笑顔。
あんな笑顔、俺には見せない。
美由莉…あいつが好きなのか?
そんなに好きなのか?

すると、昨日俺のところで、キャーキャー騒いでいた女が、俺の腕を組んできた。
「蓮クーン、何突っ立ってんの?早く行こ!」
甘声を出して、誘ってくる。

なぜこいつが、学校で2番目に可愛いのかわからない。
最下位だろ?
美由莉の方が、断然可愛いし。
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