幼なじみは運命
「おはよ。」
美由莉が俺に挨拶をした。
いつもは、美由莉の家まで迎えに行く俺が、今日は行かなかった。
昨日の今日で行けなかった。
でも、美由莉はそんなの御構い無しに話しかけてくる。
そんな美由莉に少しイラッ



(美由莉side)

私は、昨日のことを気にしていないかのように、接した。
今日…蓮は迎えに来てくれなかった。

でも、今1番気にしているのは…朝、美香ちゃんと腕を組んで歩いていた。
美香ちゃんは蓮が好きで、蓮はあんなに可愛い子に告白されたら、「ok」って言うよね。きっと…

私、もう蓮と元の関係に戻れないのかな?
この恋をあきらめてもいい、蓮のそばにいたい。
蓮の、あの無邪気な笑顔が見たい。
蓮の、あの笑ったときにできる、可愛いえくぼが見たい。
蓮の、あの先生に怒られているときの、プクーとしたふくれっ面が見たい。

蓮のすべてが見たい…

でも、それを見るのは、私じゃない……
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