COLOR




―ねぇ 覚えてる?―



あの頃の私達は、まだ 恋というものが何なのか


知らなかった。



―私達の最後を―













私、柊 鈴夏(ヒイラギ リンカ)の初恋の男の子、智暉




「私ね、知ってるよ




智暉の好きな人」





幼い頃の私の声が


頭の中で木魂(コダマ)する





「鈴?どした?」



藍が心配してる




「いや、なんでもない」




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