COLOR
「行こうよ、3人で」
智暉が言うと、藍が
「うん!」
そう言って、2人が先に行ってしまう
「もしかして、同じ高校行くの?」
藍の声が聞こえてくる
「うん」
「また会えるなんて、やっぱ幼馴染のパワーってすごいね」
「俺の場合は、昔から分かってたんだ」
「え?」
どんどん小さくなる声と同時に
後ろから声を掛けられた
「もしかして、鈴夏ちゃん?」
私が振り向くと、
「久しぶり」
声が低くなった男が、もう1人いた