COLOR
その男は、森高 音晴(モリタカ オトハル)だった
「あぁ! 晴くん!」
この歓声はどこまで聞こえたのだろう
藍が猛スピードで私の所にきた
「本当だ!音晴じゃん!元気だったかー」
「おぅ、お前こそ 相変わらず元気だな」
「まぁねー」
いつからだろう
藍を意識しはじめたのは
いや、変な意味ではなくて
誰とでも仲良くできる藍が羨ましくなってた
そして、好かれる藍をただ後ろから
見てるだけの存在になってる自分に気づいてのもいつだろう