魔性の女? 受付嬢・小出めぐみの秘密
 もちろん、恋人候補失格。

 大体、私のような素敵な女を恋人にしようなんて十年早いっつーの!

 先ずは、自分の面を鏡見てから女の子に接しなさいよね!

 …なーんて、めぐみは雄二に対して不満をあらわにした。

 でも、これでもう雄二とはオシマイ。

 さよなら雄二…。

「よぉ、こんな所でなーにブツブツ言いながらスマホいじってるんだよ?」

 背後から隼人が声をかけて来た。

「別にぃ、大した事じゃないから」

 めぐみはそう答えながら、スマホを閉じた。

 背後から隼人に抱き着かれるめぐみ。

 卑猥な事をされるけど、めぐみは顔色一つ変えず微動だにしない。

「何も無いって事ねーだろう? やけにカッカしてたじゃねーか」

 一呼吸するめぐみ。

「ある男が、私にしつこく交際求めて来るの」
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