魔性の女？ 受付嬢・小出めぐみの秘密

嗚呼、女の修羅場

　更に江崎先輩は、チーム江崎入りのメリットを事細かく説明した。

　フツーに聞けば、まあまあ納得行く話しだし会社生活でプラスにはなると思う。

　だけどこの年増女って何を考えているのか分からないから、信用は出来ない。

　どうせ、良からぬ事を考えているだろうと思ってしまうのだ。

「とても良い話しですよねぇ？」

「でしょう？」

　そして私は相手の本音を口に出した。

「でも何だかんだって言ってて、結局は組織拡大を図りたいだけなんでしょう？」

「誤解しないでね。私はただ、ハート組の為に思って言ってるだけ」

　反論する江崎先輩。

　もちろん、私は信用する気持ちにはなれない。

「そうかなぁ？　私にはそう、思えないんですけど」

「じゃあ板倉さんは、私たちがどう考えているって思っているの？」