魔性の女? 受付嬢・小出めぐみの秘密
間髪を入れず、君江ちゃんは逆にクイズっぽく質問を返して来た。
「どんな、評判でしょう?」
「人当たりが良さそうだから、きっと皆に好かれていると思う」
「ざんねーん、はずれー」
「え? はずれ?」
「板倉さんが想像している程、あのコは評判良くないんだよ」
「嫌われているとか?」
私は君江ちゃんから、小出さんの総務課での状況を初めて教えられた。
同じ会社の仲間なのだから、他所の課の内部情報なんて簡単に伺い知れるハズだと思うだろう。
でも総務課の場合は、チーム江崎の人たちの目が光っているから内部情報なんて知る事は不可能なのだ。
鉄のカーテンで仕切られている課と比喩される所以である。
小出さんは受付カウンターに座っての業務が多い人だから、総務課での様子は殆ど分からない。
「どんな、評判でしょう?」
「人当たりが良さそうだから、きっと皆に好かれていると思う」
「ざんねーん、はずれー」
「え? はずれ?」
「板倉さんが想像している程、あのコは評判良くないんだよ」
「嫌われているとか?」
私は君江ちゃんから、小出さんの総務課での状況を初めて教えられた。
同じ会社の仲間なのだから、他所の課の内部情報なんて簡単に伺い知れるハズだと思うだろう。
でも総務課の場合は、チーム江崎の人たちの目が光っているから内部情報なんて知る事は不可能なのだ。
鉄のカーテンで仕切られている課と比喩される所以である。
小出さんは受付カウンターに座っての業務が多い人だから、総務課での様子は殆ど分からない。