魔性の女? 受付嬢・小出めぐみの秘密
「そんな事をしたら、お前はもう二度と自分の親の顔を見れなくなるんじゃねーの?」

「家の敷居は跨げなくなると思うし、勘当されちゃうかもしれない」

「それでイイのか?」

「構わない。私ぃ、1人で生きて行く覚悟は出来ているから。和也と一緒なら、不安は無いしね」

「それって…、マジで思っているんだな?」

「冗談で言っているのかどうか? 私の目を見て判断して」

 言われるがままに、俺は小出さんの目をジッと見入った。

 俺の目をジッと見つめる小出さん。

 凛とした表情から、コイツは真剣だと俺は思った。

 小出さんは根が真面目で正直な人だ。

 軽い気持ち、こんな大胆な事を考えないだろう。

「お前…」

「どう?」

「マジ…だな」
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