魔性の女? 受付嬢・小出めぐみの秘密
 話しを聞いていた隼人が注意した。

「騒ぐんじゃねーよめぐみ。場所をわきまえろ」

 そう。

 ここはホテルの中。

 ソフトな音楽が流れるフロアは、静かで落ち着いた雰囲気になっている。

 めぐみにとってはそんな事、どうでもイイのだ。

 怒りの治まらないめぐみは、今度は隼人に食って掛かる。

「どうして私に嘘付いたの!? 俺はお前しか愛さないって言ってたじゃなーい!」

「悪いなめぐみ。お前が俺の事を、すっごく愛してくれているからよ。俺、ついつい浮気心が出ちまったってワケ」

「私をずっと、騙してたんだ!?」

「だからよぉ、お前が俺に夢中だっから」

「乙女の恋心を弄んだのね!? サイテーな男ね!」

 サイテーな男。

 ココまで言われると、隼人も開き直る。

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