魔性の女? 受付嬢・小出めぐみの秘密
 しっかりと俺に抱き着いている小出さん。

 何と言う展開の早さだろう?

 いくら癒しの対象相手だとは言え、俺はまだ小出さんを友達としても認識していない。

 なのに小出さんの方は、俺を恋人として認識してしまっている。

 俺はこの時、彼女に親しくなり過ぎた事を後悔するようになった。

 板倉美咲の怒った顔、悲しそうな顔が脳裏を過ぎるのだ。

 小出さんが、甘い言葉で誘惑して来る。

「私は今、和也と思いっきりラブラブしたくてたまらないの」

「この俺と?」

「そう、和也とね」

「俺より、他にヤツがイイんじゃねー? マジ、優秀なヤツが会社内に結構いるだろう?」

「私は和也でなきゃイヤなの」

「どうして?」

「和也って、優しそうだし。私の事を守ってくれそうだから」


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