魔性の女? 受付嬢・小出めぐみの秘密

板倉さんとは別れなさい

 夜遅く…、

 入浴を済ませた俺はソファで一息付いた。

 何だか、精神的に疲れた気分である。

 冷えたミネラルウォーター渇いた喉を潤す。

 今日は日曜日…

 時間も慌しく過ぎて、今は静かな時を迎えていた。

 テレビを観たって興味のない番組ばかりだし、ラジオを付ける。

 いつもはポップスを聴く俺だけど、今夜はFMのクラシック番組を聴いて気持ちをリラックスさせる。

 ジャズでも良いけど、今はゆっくりした曲調のクラシック音楽を聴くのがベストなのだ。

「和也は私のモノだからねーッ! 私からは絶対に、逃げられないんだからー!」

 俺が逃げる歳、小出さんが強い口調で言ったセリフが今でも耳に残っている。

 俺が他に恋人がいても、小出さんの思いは変わる事はないのだろう。

 
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