魔性の女？ 受付嬢・小出めぐみの秘密

　呆気…。

　ホント、開いた口が塞がらない。

「先輩って、どこまで自分勝手な女なんですか？　それ自体が、良からぬ考えじゃない。人の恋人を横取りするなんて、江崎先輩も小出さんも泥棒だよね」

　苦笑いする江崎先輩。

「略奪愛ってヤツかな？　それとも恋泥棒？」

「どちらもです」

「私は、そんなつもりじゃないけどね」

「やっている事は一緒だよ一緒」

「小出さんの希望を叶えてあげているだけなのに、泥棒扱いされるなんて迷惑」

「こっちだって迷惑です。大体、先輩のやっている事って単に小出さんのコのワガママを聞いてあげているだけじゃないですか？　情けない」

「何とでも言いなさい。あのコは、アナタ以上に藤瀬の事を真剣に愛しているんだから」

「私だって、彼を愛している！　小出さん以上にね！」