残存リズム
迷っている私を知ってか知らずか、構わずギターを奏で始める紫音くん。
また、心地良いリズムが私の全身に染み渡る。
もっともっと紫音くんの音の世界に入り込みたい。
その思いが、私の口を開かせた。
『『つまらない毎日が
君に出会えた瞬間に
全てバラ色に染まるんだ。
間違いだらけの僕だけど
ただ一つ、
君を好きになった事だけは
僕の正しい選択だった』』
人が集まってくる。
紫音くんのリズムと、私のリズムが共鳴する。
楽しい。
楽しい!!