フルーツ ドロップス
お金持ち学生 レオン
転校生
梅雨が明けて、夏。
夏と言えば、理が五月蝿い。
夏と言えば、カキ氷、ラムネ、祭り。
夏と言えば、暑い。
本格的に暑くなった、
7月。
「千空先輩。」
ふいに隣にいた桃に声をかけられた。
今日は、理は生徒会、千弘と千夏は当番だからと、
俺と桃、二人きりの登校だ。
「こういうの、珍しいですよね~。」
「だね。桃は当番じゃないんだ?」
「一昨日、当番でした。…空気読めなくてスイマセン。」
「いいよ、別に。」
じりじりと日が照る中、下敷きをうちわ代わりに仰ぎながら、登校していた。
暑さのせいで、学校に行く気まで失せそうだ。
「…信号、変わっちゃいましたね。」
渡ろうとしていた信号も、渡れるかと思っていたが赤になるし。
とことん、ついてない気がしてきた。
「……あ、凄い。リムジンだ!」
桃の声で、車道を見ると、
横には長いリムジンが止まっていた。
中には、執事らしきおじいさんと、
後ろには少年が乗っていた。
「こんなお金持ち、この街に居たんだね。知らなかったよ。」
「何処かの大きな学校でも通うんでしょうね。」
桃とじっとその車を見ていたら、その車が走り出した。
それに気付き、俺たちも信号を渡った。
夏と言えば、理が五月蝿い。
夏と言えば、カキ氷、ラムネ、祭り。
夏と言えば、暑い。
本格的に暑くなった、
7月。
「千空先輩。」
ふいに隣にいた桃に声をかけられた。
今日は、理は生徒会、千弘と千夏は当番だからと、
俺と桃、二人きりの登校だ。
「こういうの、珍しいですよね~。」
「だね。桃は当番じゃないんだ?」
「一昨日、当番でした。…空気読めなくてスイマセン。」
「いいよ、別に。」
じりじりと日が照る中、下敷きをうちわ代わりに仰ぎながら、登校していた。
暑さのせいで、学校に行く気まで失せそうだ。
「…信号、変わっちゃいましたね。」
渡ろうとしていた信号も、渡れるかと思っていたが赤になるし。
とことん、ついてない気がしてきた。
「……あ、凄い。リムジンだ!」
桃の声で、車道を見ると、
横には長いリムジンが止まっていた。
中には、執事らしきおじいさんと、
後ろには少年が乗っていた。
「こんなお金持ち、この街に居たんだね。知らなかったよ。」
「何処かの大きな学校でも通うんでしょうね。」
桃とじっとその車を見ていたら、その車が走り出した。
それに気付き、俺たちも信号を渡った。