フルーツ ドロップス
そしてなぜか一緒に帰ることになった。
理は生徒会で先に帰っててと言う事だったから、桃の教室まで桃を迎えに行く。
 「桃。帰るよ。」
 「あ、ハーイ。今行きまーす。」
そう言うと、鞄を肩にかけて桃が小走りで向かってきた。
後ろに隠れていたレオン君は、桃がやってくると、すっと、俺の背から顔を出した。
 「あ、今日朝会いましたよね?始めましてー、高橋 桃です。」
 「……須藤、レオンだ。よろしく頼む。」
レオン君と桃の身長はさほど変わってなくて、レオン君は桃の挨拶を聞くと安心したのか、俺の背から離れた。


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