大江戸妖怪物語
神門「ブック小部に並ぶまで待てと!?ブック小部にでっかいどー中肘栗毛~実は旅してたのはでっかいどーではなく南海道でしたすみませんスペシャル~が並ぶのは、何年後って話だよ!?だってさぁ、でっかいどー中肘栗毛~実は旅してたのはでっかいどーではなく南海道でしたすみませんスペシャル~の特装版がこれなの!行っちゃえば初回盤!早めに買わないと手に入らないんだよ!」
母「そんなゴミ・・・いえ、でっかいどー中肘栗毛~実は旅してたのはでっかいどーではなく南海道でしたすみませんスペシャル~なんてすぐにブック小部に出すわよ。人気なさそうだもの」
神門「おい!今、でっかいどー中肘栗毛~実は旅してたのはでっかいどーではなく南海道でしたすみませんスペシャル~のことを『ゴミ』と!?めっちゃおもしろいから!でっかいどー中肘栗毛~実は旅してたのはでっかいどーではなく南海道でしたすみませんスペシャル~はミリオンヒット間違いなし!」
母「くっだらない」
母さんは一瞥して去って行った。早口言葉口論大会、勝者、僕。
そうして僕はでっかいどー中肘栗毛~実は旅してたのはでっかいどーではなく南海道でしたすみませんスペシャル~を心置きなく読むことができた。
やはり、楽しい。
気づくと辺りは暗くなっていた。横に置いてあるわらび餅をずっと食べていたから、あまり腹は空かない。
そうして僕は寝床に着いた。二階なので、眺めもいい。僕の部屋からは今日燃えた橋も見える。その川のせせらぎに癒されながら、僕は寝た。