大江戸妖怪物語


母「・・・それにしても、さっきのお腹空いてないですっていうの、絶対遠慮したわよね・・・」

神門「まだいってるの・・・母さん」

さっきのお客さんの刀が砥ぎ終わってもまだいっている。

母「だって、全部ありえないわよ!感覚麻痺ダイエット?そんなダイエット法があるなら、とっくに私の耳にも届いているはずよ!」

神門「そんなダイエット法あるわけねぇだろ!」

母「ていうか、いままでダイエット商品買っても効果がないのよ。頭に来るわ」

母さんはそういって押入れを開けた。すると、雪崩が発生したかのように、なにやらいろんなものが落ちてきた。

『痩せる!見違える!ワンダフル!デ~リシャスクッキー!』やら、『ペリーズ・ブート・シャンプー』・・・

神門「・・・って、全部パチもんじゃねぇか!なんだよ!?『ペリーズ・ブート・シャンプー』って!?!?」

母「それはね、ペリー井戸田さん・・・確か本名は井戸田伊右衛門助って言ったかしら?」

神門「はい、異国の方じゃないですねぇ!まんま日本人ですね!JAPANESEですね!しかも井戸田伊右衛門助って結構名前が厳ついなぁ、おい!」

母「そのペリー井戸田さんがシャンプー屋のアルバイトをしているのよ。そのアルバイト先でシャンプーしまくっていたら、痩せたんですって。体重落ちたのよ」

神門「・・・で?母さんに効果のほどは?」

母「ないわよ」

神門「即答!!!」

母「母さんも、フリーターになろうかまで悩んだわ」

神門「ペリー井戸田はフリーターなのか!?」

母「でも、このクッキーは効果あると思うわ」

神門「・・・どれどれ?」




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