大江戸妖怪物語
神門「あれ?肉なんて持ってきてたんですか?傷みそうですけど・・・」
霧雨「何言ってるの?現地調達だよ?」
神門「げん・・・ちちょ・・・うたつ・・・」
あまり深入りしたくない内容なので、それ以上は聞かないでおこう。
霧雨さんは鍋のなかに様々な香辛料を入れた。するといい香りがしてくる。
数分もすると立派なカレーが出来上がり、アツアツのご飯の上にたっぷりとかける。
霧雨「はい、召し上がれ!!」
神門「いっただっきまーす!!」
僕はスプーンに目いっぱいのカレーを乗せ、一気に口に運んだ。
その瞬間、僕の口内に強烈な刺激が舞い降りた。脳の中で何かが爆発した音がした。
神門「ぎゃああああああああああああああああ!!!!!辛゛い゛ぃーーーーーーーーー!!!!!!」
口から火が出るとはまさにこのこと。舌が焼けて溶けてしまいそうだ。
霧雨「いいねーその顔。ハバネロとジョロキアを入れた甲斐があったよ」
霧雨さんは恍惚の表情で僕を見つめる。
神門「な、なんてものを・・・!!!うぷぅっ・・・・・・・!?!?!?!?」
忘れていた。この人は超絶ドSということを。
雪華「私のはそんなに辛くはないぞ」
黒龍「俺のも普通・・・」
霧雨「辛いのは神門くんだけだよ♪黒龍くんや雪華ちゃんが悶える顔なんてみても、なぁーんもおもしろくないんだもん」
神門(この変態ドSめ・・・!!)
霧雨「んもー。睨まないでよー♪そんな反抗するような目つきで見ないでー?興奮するじゃん」
神門「もうダメだ・・・この人・・・」
霧雨「さーさー、もっと食べて!はい、あーん☆」
神門「ヒィッ!!勘弁してください!!もう嫌ですぅぅぅぅ!!!」
霧雨「そんなこと言わずに♪」
神門「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
その夜、僕の断末魔の叫びが響いた。