大江戸妖怪物語
出逢巻
『火事と喧嘩は江戸の華』
なんて、よく言ったものだ。喧嘩はまだいいが、火事なんて起こった暁、とんでもないことは目に見えてるだろう。
喧嘩は華だが、火事は火の華だ。
そして、めちゃくちゃになる・・・と。
(起きて・・・・・・)
神門「え・・・?」
僕は半分起き、半分寝た状態で誰かの言葉を聞いた。
寝ぼけ眼。うつらうつらする目。
(うー・・・だるいし、寝よ・・・。さて、もう一眠り)
(起きて・・・起きて・・・・・・)
神門「ちっくしょー・・・うるさいなー。・・・・・・グゴォォォアァァァァァァ」
そのまま夢へと落ちる僕。