大江戸妖怪物語

母「あんたねえ、いつも言っているだろうけど、ちゃんとした男の大人になりなさい。そんな整理整頓ができないようじゃ、素敵なボーイミーツガールは来ないわよ」

神門「ツッコミどころ満載だ。ツッコミどころを整理して突っ込もう」

ゴホン。
僕は深呼吸をした。

神門「まず、“男の大人”って何!?え!?僕、男じゃないの?女orオカマ!?普通“大人の男”でしょ!?それともう一つ。ボーイミーツガールって、覚えたばっかの言葉を使うな!昨日僕が教えた言葉だろう!それ!」

昨日の話・・・



母「マンガばっか読んでるんじゃありません。モテませんよ」

神門「いいじゃん。でっかいどー中肘栗毛おもしれーし」


そういって僕はでっかいどー中肘栗毛の表紙をパタつかせる。

母「アンタって子は・・・」

神門「期待するほどのボーイミーツガールもないからな」

母「アーンミーツガールって何だい?」

神門「アーンミーツガールのほうが何なんだよ!?何そのむっちゃ甘々な女の子たち!?」

母「間違えた。ボーイme津軽だね」

神門「漢字変換ミスですか!?男の子が、『僕、津軽海峡!』って言うの!?違うよ!ボーイミーツガール!男と女の出逢いっていう意味!!!」

母「一つ勉強になったわ」



・・・以上  



神門「・・・ていう内容昨日話しただろう!?馬鹿の一つ覚えじゃねぇか!」

母「親に対して馬鹿とはなんだー!!!」

母さんは俺が折角畳んだ布団を僕に投げつけた。




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