俺はホモじゃねぇ
チャラ先輩を視界にいれずに、3人の方に振り返って言うと、こたチャンが俺の肩に置かれたチャラ先輩の手を掴み取った。



こたチャン
「塩浜先輩、すみません。…モッちゃん…酷く傷ついてて…。」



こたチャンが俺のフォローに入った。
本当優しいよなぁ。
でも、そんな事しなくていいのに。どんなにフォローいれてくれても、チャラ先輩の仕打ちを許せないし。



「…こたチャン、何してんの?!」


チビ
「も…モッちゃんも謝んなよ!!…すみません先輩!!」



チビまでチャラ先輩に頭を下げた。

はぁ?!何で謝るんだよ。
俺はこのまま孤立したってイイ。そのくらいの事は覚悟してる。それでも俺は…俺のプライドを傷つけたチャラ先輩を心底嫌っているんだ。



「2人とも…何に頭下げてんの?」



俺はそう言った瞬間、吹っ飛ばされた。

もちろん、チャラ先輩によって。

思いっきり頬を殴られて、起き上がるのに時間がかかった。口の中は血の味がして…げんこつはされた事があるけど、殴られたのは初めてで…涙が出そうになる。
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