俺はホモじゃねぇ
「…いってぇ。」



やっとの思いで身体を起こし、床に座るとチャラ先輩はテンちゃん先輩に腕を掴まれていた。



チャラ先輩
「あ"ぁ?!」


テンちゃん先輩
「塩浜、落ち着けって。」


チャラ先輩
「はぁ?落ち着いてられるかよ!!あんなムカつくつ態度されて。」



ムカつくつ態度…。ふざけんなよ?ムカついてんのはこっちだ。

大杉を選んでおいて、俺の耳をかじって来て…俺が気に入らない態度を取ると殴るのかよ。…これまでのセクハラ行為も。

俺だけ我慢しろって?!



「…ふざけんな。」


チャラ先輩
「はぁ?!聞こえねぇよ!!もっとはっきり言え!!」


「…悪いけど!!」



チャラ先輩の大きな声につられて、俺も声を張り上げた。

チャラ先輩が…チャラ先輩だけが悪いんじゃない。そんな事わかってる。1年の『生徒会委員』兼『寮階長』を、1人で勝手に決めたんじゃない事くらい。

でも、自分の補佐になる1つ下の後輩を決める権限は、チャラ先輩が一番持ってるはず。

それなのに、こんだけ俺をかまっておきながら…これはない!!
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