俺はホモじゃねぇ
それには例外がないのだ。
『全員が快適に寮生活を送る為』
なのだから。
「いいよ。俺が言うだけだから。」
そういいながら…
夕飯の時間になった。
俺たちは苦笑しあった。
そう、俺が言わないから。
言いたくなくてこんな時間になってしまい、でもそれを理解してくれるこたチャンは攻めたりもしない。
「ごめん。」
こたチャン
「いいよ!大杉が部屋移ったら、お願いするから。」
と、優しく笑ってくれた。
すっごい睨まれて食事を済ましたが、チャラ先輩は俺が謝りに来ると思ってたんだろう。
誰が行くか!!
余計に思ってしまう。
そんな時…
寮生
「やっぱりだ!!」
その声に俺たち4人は見上げた。
5階の2年寮長をしている福地善(ふくちぜん)先輩だった。
チビと俺の後ろに立って、こたチャンを見て笑顔を見せているが、こたチャンは困惑していた。