俺はホモじゃねぇ

階段も1段や2段飛ばしどことではなく、2・3歩で駆け下りる。


自分でも
すげー運動神経!!
なんて関心しちゃうけど、


逃げる時ってそんなものだ。
絶対に捕まりたくないから!!


食堂にはほとんどの寮生が居て、その横を猛スピードで走り抜ける。

足音と叫び声に、ほとんどの寮生がその姿を見ていた。



「モッちゃん止まれ!!」


「モッちゃんを捕まえろ!!」



追っかけてくるチャラ先輩やユッキーやチビの声に反応して、食堂からも人がどんどん出てくる。

ふと、真後ろには大人数?!



「ひいっ!!」



怖い!!
捕まりたくねえ!!


と、必死に逃げるが
玄関であえなく捕獲された。


陸上部や野球部、サッカー部、バスケ部など、脚力のある人たち。

勿論、中学生の1年差って言うのは、筋力も運動能力も雲泥の差があり、更に部活に入っていない俺なんて、捕まえるのは簡単だ。



「放せ!!」



ぜぇぜぇと息が上がって苦しいながらも大声を上げ、カラダを揺らしながら睨んだ。


パッと離されるが、逃げることなんて出来なかった。
< 145 / 235 >

この作品をシェア

pagetop