俺はホモじゃねぇ
階段も1段や2段飛ばしどことではなく、2・3歩で駆け下りる。
自分でも
すげー運動神経!!
なんて関心しちゃうけど、
逃げる時ってそんなものだ。
絶対に捕まりたくないから!!
食堂にはほとんどの寮生が居て、その横を猛スピードで走り抜ける。
足音と叫び声に、ほとんどの寮生がその姿を見ていた。
「モッちゃん止まれ!!」
「モッちゃんを捕まえろ!!」
追っかけてくるチャラ先輩やユッキーやチビの声に反応して、食堂からも人がどんどん出てくる。
ふと、真後ろには大人数?!
「ひいっ!!」
怖い!!
捕まりたくねえ!!
と、必死に逃げるが
玄関であえなく捕獲された。
陸上部や野球部、サッカー部、バスケ部など、脚力のある人たち。
勿論、中学生の1年差って言うのは、筋力も運動能力も雲泥の差があり、更に部活に入っていない俺なんて、捕まえるのは簡単だ。
「放せ!!」
ぜぇぜぇと息が上がって苦しいながらも大声を上げ、カラダを揺らしながら睨んだ。
パッと離されるが、逃げることなんて出来なかった。