俺はホモじゃねぇ
携帯で何度も時間を確認した。
勿論、何度もかけてみた。
そして、着信履歴はチビとユッキー、知らない番号が3つ。
「はぁ。」
多分…
チャラ先輩とテンちゃん先輩、大杉だろう。
教えてないんだから、勝手に教えんなよ!!
体操座りでうつ伏せになっていると門の開く音がした。
「…母さん。」
おせえよ!!
もう3時だよ!!
「え?!モッちゃん?!」
目を見開いてビックリしている。
感動の再開?
一気に笑顔になる母親は、直ぐに駆け寄ってきた。
「やだ?本物?!」
「モッちゃんだ!!元気してた?!」
「あれ?学校は?!」
質問攻めに会いながら、カラダをペタぺタと触って、おれをかくにんしている。
『幽霊じゃねーよ!!』
そう突っ込みたい気持ちよりも…
「腹減った。何か食わして?!」