俺はホモじゃねぇ
デモドリ
朝は早い。
俺がカバンも持たずに寮を出て来たから、学校に行く前に寮にいかなくてはならない。
気が重い。
無断外泊扱いになっているであろう今回の騒動。
罰は免れない。
それに…
あんなに勢いよく飛び出しておいて
ちゃっかり翌日帰ってくるとは…
男として情けない!!
そうだ、一日くらい何処かで…
なんて考えていると、
流石に俺の親は気付く。
父さん
「元晴、寮まで送って行く。寮母さん達にも迷惑かけてるし。」
「いいよ!!恥ずかしいじゃん!!」
寮抜け出して実家帰って、次の日父親に送ってもらうなんて…どこの恥知らずだってことだよ!!
真っ赤な顔してブンブン横に首を振るが、父親もそこは譲らなかった。
父さん
「それでも、転校したいとまで言うくらい嫌なことがあったなら、元晴がちゃんと寮にもどったかは見届けないと不安だからな。」
…俺って、信用ねぇ。
親にもそうなら先輩や同級生にもそうなんだろうな。
余計に凹む。