俺はホモじゃねぇ
にっこり笑うハルちゃんが可愛かった。
実際、ハルちゃんは可愛いのかもしれない。
家では、家族だからわがままなのかも。
そう思い返して見ると、小学校の時も良く『猫被り』してたなぁ。それが余計にムカつく原因だったけど、人と付き合うのはそれも大事なことかもしれない。
「そっか!!」
俺はそう言って笑った。
まさか、ハルちゃんから何かを学ぶとは思わなかったからな。
ドアを開け、朝の空気を吸い込んだ。
いつもとは違う。
晴れ晴れした空気だ。
…あぁ、心が晴れたのか。
後ろから追って出て来たハルちゃんに腕をつかまれた。
「おう…何?!」
ビックリする俺に
ハルちゃん
「モッちゃんは私のお兄ちゃんだからね。片割れだからね?!
何かあったら相談してよ?!」
あぁ、バカながらも心配してんのか。
嬉しさのあまりクスッと笑が漏れた。
「ハルちゃんは少しでも勉強して?!そしたら俺の悩みを聞いても理解できるかもだし。」