俺はホモじゃねぇ
あぁ…これが女だったらどんなにいい事か。
俺の名前を呼んで、いきなりしがみついて泣き出した。
声変わり前で高い声で泣くから、目を瞑れば女だと思える。
が、ここは男子校!!
チビは男!!
「んなに泣くなよ!!体調はいいの?!」
しがみつく腕を取って顔を覗き込むと、見事な泣っぷりに笑ってしまう。
チビ
「笑い事じゃない!!本当にやめちゃうのかって心配したんだから!!」
「悪かったよ、ごめん。」
チビ
「俺置いて勝手に辞めんなバカ!!」
「戻って来たじゃん、辞めないよ!!」
チビ
「絶対だよ、絶対勝手に辞めないでよ?!モッちゃんいないと寂しいよ。」
本当女みたい。
クスッと笑って、ちょっといじわるを言って見る。
「じゃ、318号室に戻ってくる?!」
チビ
「戻る!!モッちゃんが居るなら戻る!!」
そう言ってまたしがみついてくる。
可愛い行動だけど…
はぁ、残念。
何で女じゃないんだろう。