俺はホモじゃねぇ
部屋から出て行こうと、俺をどかそうとするチャラ先輩を睨んで言うと、眉尻を下げて笑顔を見せて
チャラ先輩
「そうだな、俺も悪いのかも。」
そう言った。
俺も…じゃなく、俺が悪いと言ってくれ。
「ついでですけど、外の騒ぎ、チャラ先輩のせいですから、どうにか収めてください。」
チャラ先輩
「何で?」
首かしげて…可愛くもないのに可愛く言って来た!!
「先輩が俺にキスなんかするからだよ!!」
俺が怒鳴りつけると
『そうなの?!』
くらい軽いノリで頷いて、
叩きつけられていたドアを開けた。
チャラ先輩
「そんなに叩いたら、立て付け悪くなっちゃう!!」
何故か、チャラ先輩はドアを開けつつ、俺の肩を抱いている。
先輩達
「堂々とモッちゃんの肩抱いてんじゃねぇ!!」
「塩浜、マジでモッちゃんに手出したのかよ!!」
怒りの矛先はチャラ先輩でホッとした。
またキスさせろ!!
なんて迫られたらどうしようかと思ってたけど…安心。
も、一瞬だった。