俺はホモじゃねぇ
「小っちゃくて悪かったな!!」
片手で十分隠れる程度。
でも…
俺のプライドもあって両手で隠した。
そんな元晴を見た寮生たちは、
顔を赤らめて
涙目で唇を噛み締める姿に
心を鷲掴みにされたのは言うまでもなく。
いそいそと出て行く元晴を目で追いつつ、誰も動けなかった。
男の事情ってヤツです。
やっと言ってやった!
俺だって言われたままだなんてヤダ!!
つうか、
俺の事小さいって言いながら、自分達のはどんだけでかいんだよ!!
あ"ー腹立つ!!
バン
勢いよく部屋のドアを開けると、ユッキーが立っていた。
ユッキー
「何だよ…風呂?!びっくりさせんなよなぁ。」
明らかに安心した様な言い方で、また俺が出て行ったのかと思ったんだろう。
床にペタンと座り込むユッキー。
すると後ろから、ぎゅーっと腕が回ってきて抱きしめられた。
風間
「急に居なくなんな!!」
後ろから男らしい声と言葉にぞくっとする。