俺はホモじゃねぇ
風間
「何もしてないよ。トイレで寝ちゃったから、部屋に連れ帰って看病してたら寝ちゃっただけだよ。」
そう優しく笑う風間に、
「ありがとう」
なんて気持ちさえ浮かばず、それよりも、こんなヤツに弱味を見せた事が許せなかった。
ユッキー
「モッちゃん起きた?!体調どう?!」
そう言ってユッキーが俺の額に手を当てると、背中に寒気が走りブルっと身震いがした。
そして…
物凄い鳥肌。
尋常じゃないのは、顔や首まで痛い位に立ったから。
「悪いけど…触らないで。」
ユッキー
「わりい。」
ユッキーは泣きそうな顔をしながら笑って見せた。
痛々しい表情。
風間は俺たちのやりとりに目を見開いた。
そう、
俺の…完全拒否だ。
仕方ねぇじゃん。
身体が方反応するんだから。
好きでもない相手(しかも男)と出来ちゃうなんて、俺の許容範囲を大きく超えたんだ。
ユッキー
「そうだよな…モッちゃん、元々俺らみたいなタイプダメなんだから。」