俺はホモじゃねぇ
ユッキー
「なんかさぁ、『318すげー』って廊下歩いてると、みんなが言ってたから、どんな不良がいるのかと思って、内心ビビってたんだけど…
ある意味、こっちの方がビビるな!!」


そりゃどういう意味だ!!


ユッキーの言動はたまにむかっとくるが、嫌味では無さそうなので耐えられる。

きっと、こういう奴だ。


この寮は6階だてで…
エレベーターもついてないので全て階段の登り降りだ。


因みに、俺たちの
『318』号室は3階なので、かなりラッキーだ。

6階なんて言ったら、
下手に忘れ物すら命取りだ。

しかも学年で階が別れているわけでもなくて、各学年10部屋ずつに別れている。


先輩
「1年!!食堂に集まれ。
寮規則の説明はじめるよ!!」


廊下から声がかかるので、
「行くか!!」
と言って部屋を出た。


1年だけでも200人という大人数。
男だけだから…むさ苦しい!!


チビ
「俺らの部屋、あーゆーの居なくてよかったな?」


チビの言う『あーゆーの』とは
体育会系の暑苦しそうな奴や
オタク系のキモ&デブのこと。

毎日、朝晩共にするに
耐えがたい。


「確かに…。」


オレは若干引き気味に返事をした。
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