俺はホモじゃねぇ
興奮したユッキーの声は
先輩方が寮の説明をしているため
静まり返っている食堂に響いた。

もちろん、俺たちの怒りの「はぁ~?」もだ。


説明中の先輩
「…お前ら…」


あぁ、終わった。
完全に先輩の怒りをかった。


食堂中の生徒達の視線は俺たちに向けられている。


入寮日早々に
先輩の話を無視して…
目を付けられては
楽しい学校&寮生活は望めないだろうと思う。

もちろん『318』の同室者全員が思った。


そんな中クスクスと笑だした。
あの先輩、ピロピロと手を振っていたチャラい先輩だ。


チャラ先輩
「何かしゃべってんなぁと思ったら、そんなことかよ!
1番聞いとかなきゃいけなかったメンバーだと思ったんだけど。」


先輩の言ってる意味がわからない。


チビ
「つーか、あの先輩の名前なんて言うの?」


そうそう。
俺たちのレベルはそこからだ。

なんせ、始まってからずっとユッキーのホモ思考話に付き合わされて来たんだから。


説明中の先輩
「お前らには2度と説明はしない!!」


「あぁへそ曲げた。」


ユッキー
「おれのせいじゃねーよ?」


チビ
「ユッキーのせいだよ!!」
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