俺はホモじゃねぇ
その後、青白い顔してチビが教室に入って来て…俺たちは何も知らないふりをして朝のHRを過ごし授業を受けた。


そう言えば…
1位って誰だったんだろう。


そう思ったのはテストを返された後の放課後だった。


あれだけ勉強したのに、1位じゃなかった。
って事は、俺より勉強した奴がいるって事だろ?!


2位でもすごい事だ。
なんせ、1問間違えただけなんだから。

だから、自ずとその1位が満点だって事になる。



「1位って…誰だったんだろう。」


チビ
「新入生あいさつした風間だよ?」


何時の間にか、普段通りのチビ。
どこか吹っ切れたのか…
全てをなかったかの様にしたいのか…


ユッキー
「モッちゃん、蔑む様な目でアーちゃん見ないであげて!!」


ユッキーは苦笑していた。


失敬、失敬。
チビの態度が気に入らなくて。

って言うか、

『風間が1位』
って言う事が納得出来ない!!


俺は…
負けたのか?!
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