この恋ウソから始まりました


ねえ、あたし、ちゃんとサヨナラ言うから、もう少しだけ、疑似恋愛させてね。


“彼女”でいさせて?



「大翔…」


あたしは、大翔の後ろから抱きついた。


「萌?どうしたんだよ。ドキドキするじゃん」


大翔はあくまでも、軽いノリ。


だけど、こっちは真剣なんだからね。


「萌、体調悪いのに、こんな事言うのもアレだけど…。キスしていい?」


「うん。して?」




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