この恋ウソから始まりました


――ガチャ…。


大翔と“別れて”から、あたしは真っすぐ家に帰ってる。


両親共働きの家って、本当静かなのよね。


いつもは、夜遅く帰るはずのお母さんが、今日は家にいた。


「お母さん!?どうしたの?珍しいじゃん」


「ちょっとね。萌に聞きたい事があって」


「あたしに?」


お母さんは、少し険しい顔で、ソファーに座ってる。




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