この恋ウソから始まりました


「萌?バカはやめて」


「何がバカよ。お母さん、サイテーね」



いたたまれなくなって、あたしは自分の部屋へ戻る。



「あっ、待ちなさい!」


お母さんの怒鳴り声を無視して、部屋の鍵を閉めたのだった。



大翔を、大翔をバカにするなんて…。


絶対に許さないから。




< 158 / 248 >

この作品をシェア

pagetop