この恋ウソから始まりました
二人の気持ち
――キーンコーンカーン…。
今日も、終わりを告げるチャイムが鳴る。
「良かった。お前が元気そうで」
「うん。ホントに昨日は、ありがとね。もう大丈夫だから」
「おい、大翔。行こう」
あたしと大翔が話していると、アツヤくんが割り込んできた。
「大翔、どこかに行くの?」
「え?あ、ああ。ちょっと…」
言葉を濁すあたりが、怪しいんだけど。
なんか、二人とも様子が変…。