この恋ウソから始まりました


はぁ。


こういう時、つくづく自分がイヤになる。


もっと、恋愛慣れしてたらなぁ。


「大翔…。あたし、帰った方がいい?」


そう言うと、大翔は意地悪そうに振り向く。


「こっち来て?」


「え?」


「こっちだよ。ほら!」


急かされるまま、大翔に近付くと、腕を引っ張られた。


「きゃっ」


弾みでソファーに倒れ込む。


「お仕置き」


「お仕置きって!?」




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