この恋ウソから始まりました


信じられない。


悔しいけど、返す言葉が見当たらないあたしの代わりに、大翔が話し始めた。



「萌さんのお父さんや、お母さんから見れば、オレは頼りないと思います」


「大翔、そんな事ないって」


“萌は黙ってて”


そう言うように、大翔は目であたしを制止する。


「だけど、萌さんを好きな気持ちは、お父さんお母さんにも、負けません」




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