この恋ウソから始まりました
大翔の家のキッチンも慣れて、だんだんこの場所が居心地いい。
「ねえ、大翔。今度は、あたしをお母さんに会わせて?」
「いいよ。母さんも、会いたがってた」
「えっ!?お母さん、あたしたちの事知ってるの?」
「知ってるよ。だって、皿が二枚あるから」
なんて、大翔は笑ってる。
そっかぁ。
いつもお皿が二枚洗ってあるんだもん。
気が付くよね。
「ね、ねえ…。まさか、反対されてないよね?」